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2012年10月29日

ついに100%加水の食パンができた(最終回)

この押さえつけても元に戻る特長はあらゆる場面で有効です。もっとも効果があるのはサンドイッチの切断面です。パンを重ね上から押すように切る切断面は一見潰れたようになるケースが多いです。このパンはしっかり戻ってくれるのできれいに見えます。サンドイッチでもう一つ良いことは、元々水分の多いパンですので、レタスや野菜の水分がパンに移行しにくいため、野菜のシャキシャキした食感が残る点にあります。

 またトーストにするとどうなるでしょうか?焼き目はカリッサクッと、中は口で溶けるような軽い感じに仕上がります。薄い層の集合体なので、バターのノリが非常に良いと感じることもあります。

 

 「パンの良し悪しはすべて生地作りで決まるのだよ。」これが先輩の教えでした。ミキシング(こね)ですべてが決まるといっても過言ではありません。今回の高加水パンはミキシングにすべてをかけました。結果としていろんな意義を生み出したように思います。しかしまだまだ道半ば。研鑽を重ね新たな展開になった時、皆様に御報告させていただきます。