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旭製粉の行動規範

お客様の問題解決の場を、自らの成長の機会とする

「ただの粉屋」に用事はない!

私がまだ20代の若い頃、旭製粉は小麦粉一筋の会社でした。
飛び込み営業で駆け回る私の売り文句は、もっぱら「粉を買ってください!」の一手。しかしほとんどの訪問先は「粉は足りている、用事はない」「忙しいから帰れ」といった“門前払い”でした。
そして食い下がろうとする私に、重い言葉が飛んできます。
「おたくは、小麦粉の他に何をしてくれるの?」

今考えると、相手にされなかったのも当然だと思います。
私は、営業先で聞かれるお客様の不満や改善点には何一つ応えることができずに、ただただ「粉を買ってください」としか言うことができなかったのですから。

当時、私たちの顧客層である製パン・製麺業界は、弱肉強食のスピードが早まり、地方の中小企業は、軒並みその力を弱めていきました。
市場は縮小傾向にあり、私は将来への強い危機感を抱かずにはいられませんでした。
この先、この会社の行く末は、どこへ向かうべきか、と。
コモディティとしての小麦粉のみを生産していては、間違いなく消え去ってしまう。
しかし、どこに向かえば良いのか、迷路に迷い込んだ状態で全く分からない状態だったのです。

苦心の末、「ミックス粉」に活路を見出す

悩む私が光明を見出したのは、過去の苦い営業経験からでした。
「小麦粉を売る他に、何か出来ないのか」と断られ続けた日々。
今の旭製粉に必要なのは、我が社ならではの「武器」を装備することだと。
武器とは、すなわち商品力であり、提案力であり、ヒューマンパワーです。これを実現するために、よりきめ細かな、多岐にわたる「開発力」をつけなければと確信しました。

そこで注目したのが、昭和50年から始めていたプレミックス商品の製造です。これを、もっと多くのお客様に広げていこうと行動を開始したのです。
開発項目はパン・麺・菓子・バッター等。お客様のラインに入らせていただき、共同で試作などを繰り返すようになりました。

そんなある時、「小麦粉の全く入っていない粉体を、数種類ミックスしてほしい」とのご依頼がありました。
当社には200kgの小さなミキサーもありましたので、対応は可能でした。「うちの小麦粉を使わない商品なのに?」との思いもありましたが、ひとまずお受けしたところ、味、品質ともに、とても出来の良いミックス粉を作ることができたのです。「素晴らしい商品が出来た!」と、お客様にも非常に喜んでいただきました。

“「小麦粉」にこだわる必要はない。私たち旭製粉は、「粉」のプロフェッショナルを目指すのだ…”
迷路の出口が、ようやく見えてきた感じがしました。
この経験こそが、今日のプレミックス事業の根底にあるのです。

お客様の問題解決が出発点

旭製粉には長年にわたり粉と共に生きてきた歴史があります。多くの失敗や経験から、わが社独自の粉もの生産体制を確立いたしました。その結果多品種小ロットをはじめ多くの機能ブランドを持つことができました。わが社の目的は、お客様の問題解決がすべての出発点です。旭製粉の機能ブランドはお客様の問題解決に貢献するためにあります。
お客様が必要としていることを、我がこととして取り組む。これが旭製粉のスピリッツです。

旭製粉の行動規範は「お客様の問題解決の場を、自らの成長の機会とする」です。
行動規範を実践に移し、「これからもどこにもないもの、どこにも対応できないものを作り続けていく」これがわが社の決意です。