８Kgはできないのか？

あるときベーカリーチェーンの社長とお話しているときです。「うちのベーカリーは焼きたてを出すのに少量の８ｋｇずつ仕込んでいる。それに対応できないか？」という御依頼をいただきました。もう20年近く前のことです。私はこれは顧客が望んでいることだと感じました。当時のパッキングラインは袋の自動供給があり２５ｋｇしか積むことのできないパレタイザーでしたのでこの要求にお応えするのは至難の業でした。しかし自動給袋機をはずし、手で小麦粉を積むという超アナログ作戦でこうした少量の小麦粉の販売を始めたのです。これが現在のユニパク事業のもととなりました。生産効率や当社の都合はいったん横に置き、顧客ニーズ主導の生産体制が始まりました。

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