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2019年1月24日
平成の30年とは何だったのか(その6)
平成21年~25年
この時期に大きな小麦の売り渡し制度の変更がありました。現在の即時販売方式と小麦の備蓄事業です。これは意外とわが社のダメージを与えるものでした。余計な在庫を抱えて苦しんだ時期があったのです。
また忘れてはならないことが、東日本大震災です。製粉業界のなかにも大きな被害を受けられた会社もあります。小麦粉の安定供給という製粉メーカーの基本的役割を再認識いたしました。
会社のほうはミックス粉が全体の40%の売上になってきました。世間からはこの事業に対しての期待されていることの証だと思います。ただ収益が一向に良くならない、という問題に直面していました。理由は会社の中に製粉部門とミックス部門という壁ができたことにありました。この両者の交流が全くない。全社一丸という意識が全くなかったのです。次に季節間による売上のアンバランスが収益を苦しめました。
この状況を打開すべく、平成25年に「経営理念」を策定いたしました。いったい旭製粉とは何者なのか?何を目指して仕事をしているのか?創業の精神はいったいなんだったのか?そんなことを明文化したのです。