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2020年11月30日
少子高齢化(その3)
子供の出生に関する指標としては様々ありますが、最も注目すべき指標が「合計特殊出生率」ではないかと思います。
15歳から49歳までの女性の出生率を合計したものになります。この数値の推移を見てますと第一次ベビーブームでは4.32を記録し、第二次ベビーブームの時には2.14でした。その後は下落傾向で常に2を切る数字となっています。1989年には1.57ショックといって丙午の1966より下回ったのです。2005年の1.26をそこに低水準の状態が続いています。ところが少子化を問題としてとらえ始めたのが、2003年の小泉政権の時くらいからでした。20世紀の間に少子化の問題は深刻な状況になっていたにもかかわらず、あまり問題視されなかったことはとても不思議です。