あいまいさ

その中で私が最も注目したのがあいまいさです。若いころいろんな方からこんな質問を受けたことがありました。「中小製粉で山工場は将来がないよ。会社を今後どうするのか？」これは私にとっては当時大変いやな思い出になっていますが、今となってはしょうらいのビジョンを考えさせられたきっかけとなりました。二次加工（パン屋や麺製造など）に方向転換しますといえば非常に明確でわかりやすかったのですが、私は「ちょっと便利な小麦粉を作ります」といった返事をしていました。なかなかピンと来ないのか「そんなもんで生き延びることができるほど甘くないよ」ほぼ100％の方が私に答えてくれました。これはこのビジネスのあいまいさにあったと痛感しています。それほど重要ではないと多くの方が思っている、あるいは眼中にすらない。その価値すら感じない。こんなビジネスモデルはなかなか模倣されにくい。こんなカテゴリーをたくさん作っていきたいものです。

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