ここから本文です。
2015年8月17日
17匹のラクダ
お盆の法要の時、お坊さんから興味深いお話をお聞きしました。それは「17匹のらくだ」のお話です。
三人の子供を残し父が亡くなりました。17匹のラクダを残して。父は子供たちに、「長男は2分の1を、二男は3分の1を、三男は9分の1を相続しなさい。」と言い残しました。
子供たちは配分に困ります。17は2では割れません。そこに一匹のラクダに乗った紳士が来ます。紳士は子供たちにこの一匹も加えて分けなさいといいました。合計18匹になったので子供たちは喜びます。なぜなら2で割れるようになったから。そこで長男は半分の9匹、二男は3分の1の6匹を、三男は9分の1の2匹をもらうことができました。9+6+2の答えは。あれれ、17になります。三人は17匹をもめることなく分け合い、紳士は自分のラクダに乗って帰ることができました。
何か狐につままれたような話ですが、もう一つもめずに分け合う方法があります。それは自分の取り分を少し遠慮することです。17を2で割ると8余り1ですが8匹に遠慮するといった具合にみんなが端数を遠慮すると、8+5+1となり合計14。あと1匹ずつたすと17になります。
譲り合いの心大切ですね。
仏教でいう相続の意味