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2015年7月20日
そば文化
日本において麺の文化がどのようにして花開いたのかを探求するといろんなことがわかってきます。
麺の中で最も古い歴史を持つのが、以前にもお話した素麺やうどんだと思います。素麺は奈良時代に始まっています。
そばはいつ花開いたのでしょうか?それは江戸時代だと言われています。主に関東地方で定着したようです。その理由は大井川を境に東日本はなかなか小麦が取れなかったといわれています。そばはもともと米や小麦が凶作時の代替え作物でありました。美味しく食べる方法がなかなか見つからなかったようです。あるときそばを水で捏ね細く切ったものを蒸籠に入れ蒸したそうです。こうしてできたものを冷水でしめると、大変美味しいそばができあがったとされています。今でもざるそばが蒸籠にもられているのはこうした名残だと言われています。江戸時代流行した落語の「ときそば」は16文であったといわれています。今のレートにすると200円前後らしいです。庶民が日常食する大衆食品として発展してきました。ちなみにニ八そばは2×8=16というゴロ合わせですが、実際のところは小麦が高級でそばの比率を高めたのではないかと思います。