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2026年4月30日

チキン屋が多すぎる韓国

韓国に行くと、チキン屋の多さに驚きます。

どの街にもあり、同じエリアに複数店舗が並ぶことも珍しくありません。実際、韓国には約4万店前後のチキン専門店があるとされ、「チキン大国」とも言える状況です。

 

この背景にある最大の理由は、参入のしやすさです。

初期投資が比較的低く、調理もシンプルで、フランチャイズも充実しています。実際に約7割が加盟店であり、「引退後はチキン屋」と言われるほど一般的な起業手段になっています。

 

さらに、韓国特有のデリバリー文化も大きな要因です。

チキンは配達しやすく、冷めても美味しく、シェアしやすい食品です。都市化や共働きの増加とともに需要が拡大し、「チメク(チキン+ビール)」という文化としても定着しています。

 

ただし、現実はかなり厳しい市場です。

店舗数はピークを迎えつつある一方でフランチャイズは増え続けており、競争は激化しています。売上は立ちやすいものの、鶏肉や油などの原材料費は上昇を続けており、さらにデリバリーアプリの手数料が売上の20%以上を占めるケースもあります。加えて、フランチャイズのロイヤリティや指定仕入れ、都市部の高い家賃、人件費などが重なり、最終的な利益は大きく圧迫されます。その結果、「忙しいのに儲からない」という状態に陥りやすくなっています。1羽売っても残るのは300円ほどと言われております。

 

それでもチキン屋が増え続けるのは、雇用の受け皿としての役割があるためです。早期退職や就職難の中で、自営業として選ばれやすい業態となっています。

今後は個人店の淘汰が進み、大手フランチャイズへの集中や、プレミアム化・海外展開が進むと見られます。