起業の天才

江副さんの物語は、凋落の結末を迎えます。昭和から平成にかけてのバブル時代に日本中に激震が走ったリクルート事件です。若いころあこがれていた会社がいきなり疑獄の主役となり驚いたことをはっきり覚えています。江副さんの会社経営手法は素晴らしいものがありますが、疑問点も多々あります。バブル期に土地や不動産開発を徹底的にやったことなども私にとっては疑問の点です。理念に基づく経営をどこかで忘れたような印象を持ちました。これも凋落に陥った要因ではないかと感じました。

しかし情報産業を日本に根付かせたことは大きな功績だと思います。あの事件がなかったら日本の情報産業は世界より一歩も二歩も先に行っていたかもしれません。