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2016年10月20日
小麦価格
4月、10月の年2回の小麦政府売渡価格が改定されますが、今回も前回同様引き下げとなりました。これは小麦の相場が非常に安くなっていることと、為替が円高に推移したことによります。小麦は世界的に非常に豊作で生産量も最高に近い数字となっています。今回最も引き下げ価格の大きかった原料が、WW(ウエスタン・ホワイト)です。これは主に薄力粉に使われる原料です。大幅に下がったというより前回が他の原料に比べ高かったのが要因です。日本には非常に厳しい原料規格があって、WWの場合蛋白量が一定以上あると規格から外れることになります。規格範囲内の小麦を手当てしようとするとプレミアムが付くこととなり原料価格が高くなります。今年は品質に問題がなく量も十分にあるため安くなったということです。