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2015年3月9日
小麦の価格改定時期
小麦の政府売渡価格は毎年4月と10月におこなわれます。
過去の6か月間の政府買い入れ価格の平均価格が反映されて決まります。
この直近6カ月(平成26年9月から27年2月)は小麦価格が安定していたものの、為替が一段と円安にふれたために、値下がりとなりませんでした。
また一部の銘柄で価格が上昇したものがあります。
一つはアメリカのウェスタンホワイト(通称WW)が極端にあがります。この麦は主に薄力粉の原料で菓子用に使用されます。収量は豊作なのですが、蛋白量が規定よりかなり高いため、基準に合う麦を買おうとすると、プレミアムがつきます。そのため価格が上昇しています。
もう一つはアメリカのダークノーザンスプリング(通称DNS)。これは強力粉の原料で主にパンなどに使用されます。こちらは逆に蛋白量が低く基準に合うものを買うとなるとプレミアムがつきます。
こんな感じで今回は価格改定があります。本当に皮肉なものです。